受付時間 平日9:00〜17:30 TEL:0120-316-752 タップするとお電話がかかります

お問い合せ 債務診断以外の目的には使用いたしません。

〇脊柱・その他の体幹骨〇
上位頚髄損傷 C1/2/3







上記は、脊髄の損傷部位と障害の大雑把な分類を示したものです。
脊柱に強い外力が加えられることにより、脊椎を脱臼・骨折し、脊髄損傷を発症しています。
この内、上位頚髄損傷、C1/2/3に限局した横断型頚髄損傷を解説しておきます。
 
C1/2では、先に環軸椎の脱臼・骨折・亜脱臼を説明していますが、これにとどまらず、横断型頚髄損傷を来すと、肋間筋および横隔膜の運動を支配している神経が破断し、自発呼吸ができなくなります。
肋間筋および横隔膜の運動により、肺呼吸が機能しているのです。
 
この部位に、横断型頚髄損傷を発症すると、四肢体幹麻痺に加え、自発呼吸の麻痺することにより、人工呼吸器、レスピレーターに頼ることになります。
気管切開により、装着中は声を出すことができず、自力で排痰も不可能、四肢はピクリとも動かず、排尿・排便のコントロールもできず、垂れ流しとなります。
徐々に循環不全となり、死に至ります。
これまでに、2例を経験していますが、非常にお気の毒で言葉もありません。
 
横断型脊髄損傷は、MRIで立証することができますが、日常生活の全面で、全介護が必要な状態であり、後遺障害は別表?の1級1号となります。
 
脊髄=中枢神経系は末梢神経と異なり、非可逆性で損傷すると修復・再生することはあり得ません。
現代の医学でも、これを回復させる決定的治療方法は未だ発見されていません。


お問い合せ

ご相談お問い合せ