〇下肢・足趾〇
<足根骨の骨折>足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
足底腱膜炎は、先の足底腱膜断裂の前段階、足底筋の一部の断裂や炎症です。
足底筋はアーチ状の構造を持つ足の骨に対して、弓の弦のように張られていて、ジャンプや走ることで、足が受ける衝撃を吸収する役目を担っています。
足底筋膜炎は主に、踵の骨の周辺に発生し、痛みを引き起こします。
足底腱膜炎の主な症状は、かかと周辺の痛みです。
この痛みは、踵を地面に付けたときに、増強します。
足底筋膜炎の治癒は、個人差、年齢差がありますが、早ければ3か月、長くて2〜3年です。
非ステロイド性抗炎症剤、NSAIDsやステロイド剤の投与で炎症の悪化を抑え、マッサージ、ストレッチ運動などで痛みを緩和させるリハビリが続けられ、日常歩行には、アーチサポートやヒールカップといった、足の構造を支援する装具を装着することもあるようです。
足底腱膜炎、足底腱膜断裂における後遺障害のポイント
?若年者、スポーツで鍛えている被害者は、これらの傷病名で後遺障害を残すことはありません。いずれも、3か月以内に就労復帰を遂げ、通常の日常・社会生活を過ごしています。
?ところが、スポーツを楽しむわけでもなく、身体能力に劣る高齢者では、リハビリの効果が得られず、痛みが長期化することが予想されるのです。
そのため、保険会社から、治療の打ち切りの打診があることが予想されます。
MRIの撮影で、炎症所見もしくは断裂を立証し、持続的な歩行時痛で、後遺障害を申請します。
画像による他覚的所見が認められていれば、14級9号が認定される可能性があります。
後遺障害では、いつの場合でも、画像所見が決め手です。