交通事故では、自転車、バイクの運転者の眼球打撲で発症しています。
打撲の衝撃が眼底に加わることで、網膜の黄斑部に浮腫を起こした状態です。
皮膚にモノが当たると、内出血はしないものの、腫れることがあります。
そのことが、眼底の一部に起こったと想像してください。
眼の奥を見ると、黄斑部が乳白色に混濁し、小出血を伴っていることもあります。
平均的には、2、3週間で治癒し、後遺障害を残すことはありません。
視力は、ダブって見える、ぼやけることもありますが、安静加療で、2、3日で元通りとなります。
外傷の程度が強いときは、次に説明する黄斑円孔、脈絡膜出血などが予想されます。
交通事故による眼球の打撲では、後に緑内障の原因となる外傷性の虹彩離断、外傷性白内障、水晶体亜脱臼、硝子体出血、網膜剥離などを合併することがあります。
眼球の打撲では、眼科の受診など、神経質な対応が求められます。