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〇下肢・足趾〇
<足根骨の骨折>二分靭帯(にぶじんたい)損傷



足関節捻挫は、腓骨と𦙾骨そして距骨が接する部分(上図青○部)で発生しています。

ところが、足関節捻挫でも、直近の別の部位を捻挫することがあるのです。

中でも、上図のオレンジ色で示したY字型の二分靱帯が損傷することが多いのです。

二分靭帯は、かかとを構成する踵骨(しょうこつ)、立方骨と舟状骨を固く結ぶ役目を担っています。

爪先立ちのような姿勢で、内返し捻挫となったとき、二分靱帯は損傷や断裂することがあります。

バレーボールでジャンプ、着地で内返し捻挫となると、ほぼ確実に二分靱帯は損傷を受けるのです。

 
単なる捻挫と思っていたら、二分靭帯が付着部分の骨、踵骨、立方骨、舟状骨で立方骨ごと剥がれることもあり、こうなると○○骨剥離骨折もしくは裂離骨折の傷病名となります。

診断は、XP検査が中心ですが、小さな剥離骨折ではCTが効果的です。

 
二分靱帯損傷で、損傷部が腫れ上がっているときは、足関節の捻挫と見分けがつきません。

しかし、整形外科医が丁寧に触診すれば、足関節と二分靱帯は部位が違うので鑑別ができるそうです。

 
治療としては、最初はギプス固定、次に包帯固定に切り替えて2〜3週間もすれば、腫脹や痛みは緩和され、後遺障害を残すことなく治癒します。

剥離骨折の治療は約4〜6週のギプス固定となりますが、骨片が大きければ固定術が選択されます。

しかし、ここでのテーマは、足関節捻挫と診断され、パップ剤のみで放置されていることです。

MRIで二分靱帯の損傷や断裂が確認されたときは、歩行時の疼痛が後遺障害の対象になります。



 
二分靱帯損傷における後遺障害のポイント

 
1)受傷から2か月以内であれば、医大系の整形外科、スポーツ外来の専門医を受診し、治癒を目指します。事故被害者にとっては、治癒することが、最も理想的な結果です。

しかし、受傷から6か月が経過しているときは、疼痛で14級9号もしくは12級13号の獲得を目指します。
 

2)靱帯や腱の張力による裂離骨折、例えば、踵骨前方突起骨折は、足関節を捻挫したときに合併することが多い骨折でもあります。

足関節の強い内返し捻挫により、踵骨前方突起に付着する二分靱帯に強力な張力が加わり、この靱帯の引っ張りで踵骨前方突起が引き剥がされるように裂離骨折となるのです。

症状は、踵骨前方と舟状骨との間に圧痛や腫脹、皮下出血、荷重歩行時の疼痛などが現れます。

また足関節の内反や底屈動作を行うと疼痛が誘発されます。

治療は、4〜6週のギプス固定が行われ、予後は良好で、後遺障害を残すこともありません。






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