リスフラン関節は、足の甲の中央付近にある関節で、具体的には、第1・2・3楔状骨と立方骨と中足骨近位部で構成されています。
リスフラン関節脱臼骨折は、リスフラン関節に強い力が加わることで生じます。
交通事故では、歩行者がタイヤに踏みつけられたり、自転車・バイクを運転中の衝突で、転倒時に、足が石などを強く踏み抜いたときに発症しています。
歩行者では、ハイヒールで歩行中の女性が自動車との接触で中足骨に強い力が加わり、その影響で、リスフラン関節が脱臼・骨折するケースもあるようです。
多くの場合、第2中足骨の基部が脱臼・骨折ですが、転位が小さく整復できるときはギプス固定、中足骨の多発脱臼・骨折で転位が大きいときは手術による固定が行われます。
予後の経過は良好で、リスフラン関節単独では、機能障害としての後遺障害を残すことはありません。