〇上肢・手指〇
<手指の脱臼と骨折>中手骨基底部骨折
基底部骨折は、直接の打撲などで発症しています。
脱臼骨折では、手部の隆起、突出、手指の顕著な変形が見られます。
ボクシングのパンチや、ボールが当たるなどして、親指の先端部から根本に向かって強い力が加わると、親指の中手骨の付け根部分に骨折が起こり、同部の関節でずれ(脱臼)が生じます。 この外傷を「ベネット骨折(母指CM関節脱臼骨折)」といいます。
交通事故では、バイクや自転車のハンドルを握るなど手を固く握った状態で、打撃、打撲などの衝撃が加わって発症しています。
この骨折は、保存療法ではなかなか骨片が安定せず、わずかなズレが残っても痛みが持続し、親指に機能障害を残すことから、手術が選択されることが多いです。