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〇上肢・手指〇
2016.10.12
腱板疎部損傷について



腱板疎部、:ローテータ・インターバルは、 棘上筋と肩甲下筋の間に存在する隙間であり、関節包が存在していますが、腱板が自由に収縮・伸展・回転するための遊びの部分であり、棘上筋と肩甲下筋のつなぎ目に位置していて、転倒時の打撲などで、捻挫や軟部組織の損傷を受けやすい部位です。
 
腱板疎部損傷の症状は、若年層の不安定型と、35歳以上の拘縮型の2種類です。
@不安定型は若年層、平均23歳に多発し、主たる症状は損傷部である腱板疎部の著明な圧痛で、外転、外旋位で運動痛が増強します。
その他には、肩のだるさや肩から上肢にかけてのしびれ感など肩の不安定性に起因する訴えが多く、 他覚的には肩関節の下方への緩みが認められます。
XPでは、挙上位で、肩関節のスベリが見られます。
 
A拘縮型は、年齢層が比較的高く、平均35歳以上であり、肩関節の拘縮=挙上、外旋の可動域制限と運動での疼痛が主な症状となっています。
 
腱板疎部の損傷は、腱板周囲の組織つまり肩甲下筋や棘上筋の不均衡や鳥口上腕靭帯を含めた関節包や関節上靭帯や滑液包炎あるいは上腕長頭筋などに影響を与え、腱板の血行障害、加齢による変化、関節包内圧の変化などが加わると、不安定肩や50肩に代表される凍結肩に発展するのです。
 
治療は、肩甲骨の動きを改善する、後方の関節包のストレッチを行い、前後の緩みのバランスをとることで症状は改善するのですが、保存的治療を十分に行っても肩関節機能の改善の得られないときは、腱板疎部縫縮術が行われ、改善を得ています。
しかし、拘縮型で3カ月以上、放置され続けたものでは、オペで改善が得られることは期待できません。



 
腱板疎部損傷における後遺障害のポイント
 
1)腱板疎部損傷では、これまで、全件が非該当になっています。
最近の2例は、腱板疎部損傷をMRIで立証していましたが、それでも非該当です。
おそらく、この傷病名を理解できない調査事務所・顧問医が五十肩と混同したものと予想しています。
訴訟提起で等級獲得を目論んだのですが、被害者側の事情により、断念しています。
 
2)信頼できる治療先
名称 信原病院
所在地 〒679-4017兵庫県たつの市揖西町土師720 
TEL  0791-66-0981
医師 信原 克哉 院長

腱板疎部損傷など、肩関節疾患の権威であり、肩甲下滑液包が閉じた状態で、関節内圧を調整できないときに、腱板疎部の部分に痛みの症状が出現するというのは、信原院長が提唱された疾患概念として有名です。併設のバイオニクス研究所では、スポーツメディカルに長じており、イチローや、あの清原さんも過去に受診しています。
信原病院は、3DMRIの設備を有しています。
 
信原院長の肩関節周囲炎の分類と割合
@烏口突起炎(5%)
A上腕二頭筋腱炎(12%)
B肩峰下滑液包炎(2%)
C変性性腱板炎(外傷性腱板炎・腱板不全断裂)(41%)
D石灰沈着性腱板炎(4%)
E臼蓋上腕靭帯障害(不安定肩関節症)(3%)
Fいわゆる五十肩(疼痛性関節制動症)(25%)
G肩関節拘縮(外傷後など)(8%)
となっています。
 
3)8%が外傷による腱板疎部損傷で、肩関節拘縮をきたしています。
腱板疎部損傷が確認できるMRIと信原病院の診断書があれば、勝訴は確実です。
 


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